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Sahgri-La Hotel (Bangkok, Thailand)
バンコク。チャオプラヤ川に面して建つホテルの中でもシャングリラホテルは、特に規模が大きい。このホテルは団体客などが中心で、騒がしいのではないかと思い、ずっと敬遠して滞在することはなかった。ある時、このホテルのタイ料理店「サラティップ」で食べてみようとペニンシュラホテルから予約を入れてもらって出かけた。あいにく傘が役に立たないほどのスコールだった。

ホテルの玄関にたどり着くと、年配のベルボーイがタオルをもって飛んできた。彼は濡れたMのドレスをていねいに拭き、サラティップまで案内してくれた。広い庭にやや大きいタイ風のコテージのような建物が並んでいる。僕たちはその中のひとつの建物に通されたが、この日の天候のせいか客はほかにいなかった。タイ料理をいろいろ食べていると数人の若い男女がやって来て目の前でタイ舞踊を踊りだした。まるで小劇場を借りきっているような感じで、見とれた。料理はどれも申し分なく美味しかった。女性スタッフのサービスもとてもよかった。

このときのことが印象に残っていたので、その後のタイ旅行のある時、シャングリラホテルに5日間ほど滞在した。このホテルはシャングリラ・ウイングとクルンテープ・ウイングの2つの棟からなり、建物はつながっているが、クルンテープ・ウイングのほうがグレードが高い。僕たちはクルンテープ・ウイングにした。最上階の部屋に通されると、バルコニーからチャオプラヤ川とバンコクの街が一望できた。見事な眺望だった。

僕らの滞在プランには朝食のほかイヴニング・カナッペが含まれていて、夕方はシャンパンやワインとカナッペは食べ放題であった。ディナーが控えているので、誘惑に打ち勝って食べるのを抑えるのに毎日苦労した。ここだけで夕食を済ませようとしているように見える客も少なくなかった。プールはそれぞれのウイングにあって、どちらもグレードに応じた客層だった。

チャオプラヤ川に面して建つホテルの中でも、とても気に入ったホテルとなり、その後たびたび滞在することになった。

クルンテープ・ウイングのロビーラウンジ。


シャングリラ・ウイングのプール。子ども連れも多く、にぎやかだ。


サラティップのタイ舞踊。

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