contents トップページ ヨーロッパ速度無制限 貿易風に吹かれて アジアの優雅な日々 トラベルはトラブル 世界はうまい ホテルいろいろ やっぱりＮＹ 思い出に残る街 今日も大空へ 旅のアラカルト 旅のおみやげ	Relais Fattoria Vignare (Radda in Chianti, Italy)
	キャンティの中にはいくつかの町や村がある。その中のひとつラッダ・イン・キャンティのこのホテルに泊まったときのことだ。レセプションの若い男性は丁寧で感じがよかった。町を歩いてみようと地図を頼むと，手書きの地図のコピーを渡してくれたのには笑ってしまった。地図などなくても迷うことなどない小さな町だった。フンギやオリーブオイルなど買い物を楽しんだ。 古い歴史のあるこのホテルはがっしりした造りで，スイートの部屋はよかったが，レストランの料理はお世辞にもおいしいとはいえなかった。トマトとルッコラのサラダにはミートローフのようなものが盛り合わせてあったが，どう見ても缶詰から出してきたとしか思えなかった。トスカーナだからフィオレンティーナのようなおいしいステーキが食べられるだろうと思ったが，出てきたのはぱさぱさの肉で味がなかった。さらに勘定を頼むと30分ほど待たされた。キャンティの中では由緒のあるホテルだということだが，これほどサービスの落差がひどいホテルは初めてだった。 帰国した後でこのホテルに対する評価を英語版のWebサイトで見つけた。アメリカ人の投稿記事だったが，読んでみると「ホテルはよかったが，レストランの料理は最悪で料金は一流だった」と同じような評価だった。 人は見かけによらないが，ホテルも見かけによらない。	建物の造りも部屋のアコモデーションもよかったのだが。

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