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Pousada Serra da Estrela (Covilha、ポルトガル)
 
我々の旅は時々想定外のことが起きる。

ポルトガルのこのホテルに宿泊する予定はなかった。本来ならヴィゼウのポサーダに泊まる予定で予約をしていたのだが、予定の前日になって旅先のホテルでメールを受信した。Booking.comで予約したのだが、そこからのメールだった。「ホテルから連絡があり、明日はオーバーブッキングのため宿泊できない。ホテルでは代わりのポサーダを準備したのでそちらに宿泊してほしい」という内容だった。

仕方がないので、「了解した」と返信して、翌日このホテルに向かったのだった。ここからスペインへ行くには、最初の予定から約100kmほど遠回りになる。

この日は、時々雨のあいにくの天候だった。このホテルはポルトガル東北部のエストレーラ山脈自然公園内にあり、かなりの高度で、冬はウィンタースポーツも楽しめるという。レトロな雰囲気のホテルに到着すると年配のベルボーイが丁寧に迎えてくれ、古い年代を感じさせるエレベーターで部屋に案内してくれた。

窓の外は深いガスで、時折晴れると雲の切れ間から下の方に町の家々が見え、かなり高いところにいることがわかる。
ホテルの周辺を散歩したかったのだが、雨模様の天候なのであきらめた。バーで生ビールをもらい、その後は部屋で時間をつぶした。後の楽しみはディナーしかない。19:30、少し早い夕食に降りていった。ウェイターやウェイトレスが温かく迎えてくれる。いい感じだ。レストランはレトロな感じのインテリアで、客はそんなに多くはない。始めに白ワインをグラスでもらい、次にウェイターにローカルの赤ワインを勧めてもらうと、彼はデキャンタの口をろうそくで温めながらそこにワインを注いだ。なるほど、デキャンタを温めて赤ワインの香りを立たせるのだと納得した。

料理はどれもとても素晴らしい美味しさだった。特にタコとそれに添えたほうれん草は超美味だった。ポルトガルのポサーダは国営ホテルだが、どこでもレストランの美味しさは半端ではない。この旅では最も美味しく満足度の高いディナーであった。「災い転じて福となす」とはこのことではないかと一人つぶやいたのであった。

それにしても、どこでもメールのやり取りができ、インターネットの時代は便利になったが、はたして「オーバーブッキング」のメールを受信できなかった場合はどうなったのだろうと、今でも気になっている。

  レストランもレトロな雰囲気。
 ポルトガルはなんと言ってもタコが美味しい。   

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