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Quinta de la Rosa (Pinhao, Portugal)
ドウロ川に沿って走ると「Quinta」という看板が目につく。Quinta(キンタ)とはポルトガル語でワイン生産者のことらしく、農場という意味もあるらしい。ブドウ園と説明しているものもあったりして、Webで見る限りはっきりしない。これまでの経験から、僕らはワイナリーが経営しているホテルと解釈している。

このホテルはドウロ川上流の右岸にあり、ピニョンの街から約2km、川沿いで見晴らしがいいようだということで選んだ。チェックインするとスタッフの女性が部屋に案内してくれる。ワインの醸造工場やいろいろな大きさの建物の間を通り、奥まったところの棟にある「ジュリエット」という名の部屋に通された。部屋はかなり年代が古い感じで、床がぎしぎしして調度類も年代物だ。バスルームもクラシカルなホーローのバスタブだが、趣がないわけではない。これまで、ワイナリーのホテルはいろいろ泊まったが、どこもモダンなたたずまいであったので、それに比べると少々夢が破れたような気分になった。しかし、ときどきクルーズのボートが行き交うドウロ川が見下ろせて、眺望はまずまずだ。

ホテルにはワイン畑を歩くコースなどが整備されているのだが、この日は降ったりやんだりのあいにくの天候で、僕らはちょっと出かけて引き返し、サロンのようなSitting Roomで読書やネットサーフィンで過ごした。

ディナーはホテルのメインの建物にあるレストランでいただいた。はじめに白ワインをグラスでもらい、次に赤ワインをボトルでもらった。ワインのブランド名はホテルの名と同じ「Quinta de la Rosa」。優しいノーブルな香りと味で素晴らしい美味しさ。料理は豚のテリーヌ、小イカのサラダをいただき、メインディッシュではタコのグリルをいただいた。

ポルトガルではメニューにPolvo(タコ)を見つけると迷うことなくオーダーする。このレストランのタコはまあまあといった感じの味であった。「まあまあ」という評価は、あちこちでタコを食べて、タコの料理の味にはうるさくなったせいかもしれない。

 門の上には鷲の彫像。威厳を感じさせる。
  ドウロ川のクルーズ船、遠くにピニョンの街。
  バスタブもクラシカル。   ポルボのグリル。

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