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Il Cascinalenuovo (Isola d'Asti, Italy)
フランスからイタリアに入り、トリノ、アスティを過ぎてIsola d'Astiを目指した。ホテルはこの村にある「イル・カシナレーヌオヴォ」に泊まることにしていた。このホテルのレストランのシェフは「ヨーロッパの若きシェフたち」のひとりに選ばれており、ミュシュランの星も獲得しているので、ディナーが楽しみだった。

田舎で目指すホテルにたどり着くのは容易ではない。何度も通りがかりの人に道をたずね、そのイタリア語に戸惑いながらもたどり着いた時はほっとした。しかし、駐車場にはほとんど車はなく、ホテルは営業していないような雰囲気だった。ドアからのぞくと無愛想な感じの男が奥で手招きしていた。

外観に似合わず、ホテル内はモダンなインテリアで、廊下や部屋にはアメリカの美術館のポスターやマン・レイの鏡などで統一されていて、このホテルのオーナーの趣味のよさを語っているようだった。通された部屋はこのホテルでは最も広いジュニアスイートで、布製のシェードのソフトな明かりが居心地のよさを感じさせた。

ディナーは野菜のタルト、タコとジャガイモの炒め物、ピジョンのロースト、などどれもいい味で、ピエモンテのシャルドネとアスティの赤がなかなかおいしかった。フレンチと違ってイタリア料理は口に合う。

朝食は昨晩とはうって変わってトレーナーとジーンズ姿のシェフがテーブルまで食事を運んできた。ハムとチーズ、フルーツのサラダ、ヨーグルトという簡単なメニューだったが、肩の力を抜いた感じのシェフの朝食もまたモダンな感じがしたのだった。

モダンな室内、やわらかい明かり。


ホテルの玄関には見事なアジサイ。

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