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Casa da Insua (Insua, Portugal)
このホテルは「ポルトガルに行ったらぜひこのホテル」とMがこの旅に出る前からブックマークに保存しておいたホテルだ。Mによれば、スペインのパラドールがポルトガルに進出して初めてオープンしたホテルで、18世紀にこの地方の知事が建てた古い建物をホテルにしたもの、美しいイギリス庭園とフランス庭園がある五つ星のホテル、ということぐらいしか前知識としては持ち合わせていなかった。Webで検索しても、ほとんど日本語のガイドは見当たらない。

Insuaにはなんとかたどり着いたが、ホテルの場所がわからない。街角で立ち話をしているおばさんたちの車で先導してもらうことになってやっとホテルに到着することができた。助かった。

まず、入り口の門の古さにびっくりし、次に建物の古さに驚いた。玄関には古い大砲が置いてあり、バロック様式の建物の中に入ると、18世紀の貴族の館にタイムスリップして入り込んだような気がした。レセプションなどはこの古い建物の中にあり、ほかに昔のサロンのような歴史的な部屋などが数多く保存されている。案内された部屋は別棟の少し新しい建物にあり、アンティーク調だが近代的な設備が整っていた。
広い敷地内を散歩すると、よく整備されたフランス・イギリス庭園のほかに、ワイン醸造工場や博物館などの施設もあり、なかなかバラエティに富んでいて数日ゆっくり滞在してもいい感じがしたのだった。

ディナーはホテルのレストランでいただいた。アミューズグールは小さなサーモンのトースト、次にタコのカルパッチョ、スピナッチ・ポテト・モルシッチャ(ポルトガルのソーセージ)、ソーセージのリゾット、ローストチキンといろいろいただいたがどれも素晴らしい味で、スペインから来るとポルトガルは味のレベルが違うと思わないわけにはいかなかった。

すべての料理をシェアしたいと頼んだら、全部きっちりと2つの皿に分けて出してくれた。ホームメイドの白ワインをボトルで、赤ワインをグラスでいただいたが、食事の味に負けない美味しさだった。また、一見無愛想な感じがしたが、とてもよく気が利くウェイターだった。味もサービスも大満足のディナーであった。

ポルトガル。この国の印象は、このホテルに代表されるような気がする。
 
門が古い。
 
玄関も古く、両側に大砲。
 
保存されている歴史的な部屋。
 
フランス庭園。

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