![]() contents トップページ ヨーロッパ速度無制限 貿易風に吹かれて アジアの優雅な日々 トラベルはトラブル 世界はうまい ホテルいろいろ やっぱりNY 思い出に残る街 今日も大空へ 旅のアラカルト 旅のおみやげ |
Hotel Eguren Ugarte (Laguardia, スペイン) | |
僕らの場合、スペインやポルトガルの田舎の旅はいいホテルをめぐる旅と言ってもいい。もちろん、偶然にたどり着いたりするわけではない。いつもMがさんざんインターネットで探し回っていいホテルを見つける。 この日に予約したところもワイナリーを経営しているホテルで、十分満足できる滞在とディナーを楽しめるはずだった。ところが、この日は意外などんでんがえしが待っていた。 いいホテルめぐりの田舎の旅に慣れてきたので、早い時間にホテルに着いてチェックインした。収穫したブドウを積んだトラクターが僕らの前を通り過ぎたりして、ワイナリーのホテルにふさわしい雰囲気だった。 チェックインの際に、ディナーの予約をしようとしたら、レセプションの女性は今日は予約がいっぱいでできないと言う。「どうしてもだめ?」と聞くと、「だめ」とつれない返答であった。「では、どうしたらいいの?」と聞くと、サロンでワインとおつまみなら用意できると言う。愕然とした。わざわざこのホテルでのレストランで美味しいディナーを楽しみにしてきたのに。しかし、埒が明きそうにもないので諦めた。 |
午後の早い時間だったので、時間はたっぷりある。サロンでウエルカムドリンクのこのワイナリーのワインをいただいて、やって来たイギリス人とアメリカ人のご夫妻と談笑しながらひとときを過ごした。うらやましいね、アメリカとイギリスは同じ言語で話が盛り上がるのに、僕らはがんばっても時々取り残される。 その後、広大な見事なぶどう畑を散策したりしてディナーの時間になった。ダイニングルームには入れず、先ほどのサロンでハモン・イベリコとチーズをつまみにして、ワインをいただいてわびしいディナーとなった。隣のダイニングルームからは美味しそうな匂いと食器の触れ合う音や楽しそうな会話が聞こえていた。うーむ。ワインもハムもそれなりのおいしさだったが、僕らは物足りない簡便な夕食となった。 「私たちは泊まり客なのだから、予約していなくても食事ぐらい出せないのかしら」とMは不満をあらわにしていたが、予約していなかった僕らが悪い。 こんなこともあるんだ。ディナーを予約してこのホテルにまた来ることはあるだろうか? |
|
![]() ホテル全景。 |
![]() ワイン貯蔵庫。中国の兵馬俑が思い浮かんだ。 |