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Hotel Durtzi (Spain) | |
スペイン北西部の田舎。かなり山奥の小さな村に料理が美味しいホテルがあるとMがネットで調べて知っていた。たどり着いてみると、この日は休業だった。残念。そこでそこの主人に近くの村のホテルを紹介してもらった。 しかし、彼に紹介してもらったホテルは営業していなかった。一帯は集落が点在するだけの田舎なので、あとはどこにホテルがあるのか全く分からない。工事の作業をしていたおじさんにたずねて、10kmぐらい行ったSobronという村に行けばホテルもレストランもあるということがなんとなくわかった。「ホテル」という言葉は世界のどこでも通じる。 Sobronで道路からそれて川沿いに行くと1軒のホテル&レストランのほか数軒の建物があり、あたりは閑散としていた。この集落で道は行き止まりで、その行き止まりのところにはダムがあった。あるいはこのダムを見に、周辺の地域の人々が観光にやってくるところなのかもしれない。 |
ホテルとレストランは隣同士にくっついていて同じ経営のようだったが、レストランの方は営業していないようだった。ホテルの方はおばあさんが受付から料理までひとりで切り盛りしている様子だった。ほかにアテはないので泊まることにし、料金などはおばあさんと筆談でやりとりした。部屋はとても簡素だった。夕食も簡素なもので、細いパスタ入りのスープとオムレツ、パン、プリンだけというメニューだった。美味しい料理には出会えなかったが、こんな簡素なホテルに泊まるのも、異国を旅していることを実感させてくれるので、僕は嫌いではない。 食堂ではTVがついていて、ダムの関係者のような男同士2人の泊まり客が食事をしていた。彼らは僕が言いたいことをおばあさんに通訳してくれた。食事を終えると、彼らの一人の男は軽く手を上げて僕らに「オヤスミナサイ」と言って出て行った。驚いた。彼らが日本語を話すわけはないと思うのだが、あれは間違いなく日本語だった。 |
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![]() シーズンオフなのかどうか、閑散としていた。 |