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Douro41 (Raiva、ポルトガル)
 
 ドウロ川。深く静かな流れ。
スペインからポルトガルのポルトへ流れるドウロ川。このホテルはそのドウロ川の左岸、川に面して急勾配の丘陵の斜面に建っている。まだ新しく、オープンしてから日が浅いため日本では知られていないが、ポルトガルでは人気急上昇中らしい。いつものようにMがWebで見つけて訪れた。

チェックインすると電動の小型低速車で部屋まで連れて行ってくれる。レセプションからはホテル内のエレベーターを乗り継いで行けるのだが、このホテルは構造が複雑で、この車で外から坂を登って行くほうが便利だ。運転するベルボーイのおじさんは「去年、ナガサキへ行ったんですよ。何度も乗り継いでとても遠かった」などと話しかけてきた。なぜ長崎へと聞きたかったが、その前に車は建物の9階にある部屋の入り口に着いた。

チェックインの際にディナーを予約しようとしたら、21時半ならOKだと言う。スペインやポルトガルでは普通のディナータイムだが、それまで時間がありすぎる感じがしたので、バーで飲みながら食べることにして、予約を断った。
部屋からはドウロ川が真下に見える。有名な建築家とデザイナーによる設計だそうで、部屋はモダンで快適なアコモデーションだ。眼下のドウロ川は深く静かに流れている感じで、眺めているだけで気分が落ち着くのだった。バーで食べることにしたので、19時半に館内を通って下りていった。バーのあるフロアへ行くにはエレベーターを乗り継がなければならない。このエレベーターはかなり揺れる。垂直に動くのではなく、斜めに滑りながら動いているのではないかと思った。

バーはそれほど広くはなく、しばらくすると満席になった。チョリソーなどの盛り合わせとクラブハウスサンドイッチ、そしてヴィーニョヴェルデとドウロの赤ワインをもらい、簡単な食事でも満足度は高かった。

時おり小雨のあいにくの天候だったが、ドウロ川の静かな流れに魅了されて、ゆったりくつろぐことができたホテルであった。それにしても、大きな川や海を見ていると平穏な気分になるのはなぜだろう。

バーからもドウロ川が望める。
 部屋の真下にもドウロ川。
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