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Hotel Cloitre Saint Louis (Avignon, France)
前に訪れたことがある街でホテルを決めるときは,次のどちらかだ。

(1)ほかにもっといいホテルがあるかもしれないが,こ
 の街ではこのホテル。
(2)ほかにもっといいホテルがあるかもしれないから,
 探してみよう。




自宅にいるようなやすらぎ。
アメリカンタイプのホテルはどこも大差がない。広いロビーがあって,レセプションがあって,部屋は直方体で,どこに泊まろうとあまり代わり映えがしないから,極端に言えばどこでもいい。しかし,アヴィニヨンの場合は,間違いなく前記の(1)だ。このホテルはかつて修道院だったものをホテルに改築したもので,パリのアラブ世界研究所などの設計で有名なジャン・ヌーベルの設計だ。修道院の面影を色濃く残す低層の建物は方形の広い中庭を取り囲んで建っている。

玄関を入ると特にロビーがあるわけではない。廊下のやや広いスペースにフロントがあり,そこから広い廊下が長く続いている。部屋は床が木のメゾネットタイプで,上の階は天井が斜めになっており,壁には木の梁がむき出しになっている。木がふんだんに使われていて,優しく温かみがある。なぜかこの部屋はほっとする。アメリカンタイプのホテルでは絶対に感じることがないやすらぎがある。

このホテルは街の中にあるので,食事は散策をかねて外に出て,いつも街の中のレストランで食べる。だからこのホテルのレストランのことはよく知らないが,廊下から見ると中庭に面してガラス張りで明るく,テーブルの間隔は広くゆったりしていて,とてもいい雰囲気だ。今度はぜひこのレストランで食べようと思う。

アヴィニヨンでは,またこのホテル。

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