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Castillo de Arteaga (Arteaga, スペイン)
旅の計画をたてるときは、行ってみたいところ、泊まってみたいホテルのどちらを優先するかで目的地が決まる。このホテルはぜひ泊まりたいホテルということでこの日の目的地となった。

城を改装したこのホテルはビルバオからそれほど遠くないバスク地方のウルダイバイ自然保護区内の田園地帯にある。日本ではあまり知られていないが、Mがネットで見つけてぜひ行って見たいということで実現した。城はもともと13世紀に建てられ、19世紀に改装されたものをホテルにしたもので、
Relais & Châteauxグループに属しており、高級感がある。部屋数はあまり多くはなく、部屋には暖炉があり、シャンデリアや調度品などはレトロな雰囲気を残していた。王族か貴族になったような気分を味わった。
ホテルの背後には林があって敷地はとても広く、屋上からの田園風景の眺望も見事な広がりだった。レストランは黒を貴重にした内装、真っ白なテーブルクロスが格式を感じさせた。シェフは女性で、ミシュランの星を獲得している。黒い制服のウェイトレスが二人、キビキビしていて感じのいいサービスであった。ディナーはハモン・イベリコ・ベジョータとアトランティック・シーコッド、それにチャコリの白ワインをボトルでいただき、その後リオハの赤をグラスでいただいた。宿泊客はヨーロッパの人々と思われる5組だけ。大人がいい雰囲気で食事を楽しんでいた。

このときのスペイン旅行ではもっとも格調の高いホテルであった。

「荘厳」という言葉が思い浮かんだ。
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