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Cap Juluca (Anguilla, GBR)
このホテルまでは遠い。たとえばシカゴやマイアミで1泊し,翌日オランダ領セント・マーテンに着き,そこからタクシーでフランス領のマリゴに着く。フェリーに乗ってイギリス領アングイラに着き,タクシーでやっとホテルにたどり着く。このほかにもルートはいろいろあるが,これが私たちの一般的なルートだ。

島に着くと山羊がのんびりと道を歩いていたりするのどかな風景が広がり,観光地というよりもカリブ海の田舎に来たという感じがする。ホテルへ着くと,メインハウスのロビーでチェックイン。ウェルカムドリンクのサービスがあるが,ホテルの人たちは決してちやほや迎えてくれるわけでもなく,どちらかといえば素っ気ない。

ビーチに沿ってヴィラが点々と立ち並び,各ヴィラの間は少し離れていて適当な距離がある。部屋にはテレビがない。毎朝届くNYタイムズのFAX版だけが世界の動きを知る唯一の手段だ。当然日本のことなどほとんど分からない。ゲストのプライバシーを大事にするというのが方針で,基本的に電話もとりつがない。

ヴィラはモーリッシュスタイルのエキゾチックな建物で,ビーチはすぐ目の前だ。ジェットスキーもなく,バナナボートもない。ビーチボーイがセットしてくれるデッ

ヴィラの屋上から


キチェアも隣とはだいぶ離れていて,他人がいるという気遣いをしなくてすむ。部屋に戻ると大きなバスと独立したシャワーブースがあり,ヴェランダでゆったりくつろげる。「ああ,清々するなあー」と叫びたくなる。夜,レストランでのディナーのあと暗い道を戻ると,蛍の光と満天の星空だ。

ホテルといえば,至れり尽くせりのサービスを競っているが,本当に快適な滞在は決してそれだけではないことを,いつもここへ来ると感じるのだ。

ビーチのレストラン&バー

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