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Pousada de Belmonte (Belmonte, Portugal)
ポルトガルへ旅をするようになってから、いいホテルに出会うことが多くなった。インターネットが普及したおかげで、ネットでホテルを吟味して選ぶことができるようになったためだろう。このホテルもそのようにして見つけた。

ホテルは、ポルトガルの東部エストレーラ山脈自然公園の中にあり、部屋からは豊かな自然が一望できる。この日は比較的早い時間にホテルに着いた。まずアウトドアのテーブルでビール。10月になっていたが、日本だと8月の盛夏の感じだった。日差しがとても強く、パラソルを広げてもらって、冷たいSuper Bock。この後、ディナーまでにはたっぷり時間あるので、ホテルの周辺の自然公園の山の中を探索することにした。山の上の方にはカステロの遺跡がある様子なので行ってみることにした。が、とても暑いので、途中であきらめた。僕らの旅はこのような困難な状況に遭遇すると簡単に挫折することが多い。根性がないともいえるだろう。

ホテルは「ポサーダ」の名を冠している国営ホテルだ。中世の修道院ノッサ・セニョーラ・ダ・エスペランサを改修してホテルにしたもので、建物内には昔からのサロンなども残されている。古いたたずまいと美味しい料理がこのホテルのセールスポイント。部屋は昔の修道士の部屋だったらしく、ドアには聖人のイラストと名前が記されていて、部屋に入る時にはその修道士になったような気分を味わったりした。部屋の机、中がミニバーのチェスト、ベッドサイドのテーブルなど調度品は驚くほど古い。200~300年ぐらい前のものではないかと思われた。

料理が自慢のホテルだけあって、ディナーはすばらしい美味しさだった。ポルトガルの食事では定番とも言えるヴィーニョ・ヴェルデ(白)とダォンワイン(赤)の深い味わいに満足し、オードヴルとトマトのスープ、ポークのスローローストをいただいたが、このポークには驚かされた。出てきたときは大きいとは思ったが、食べるに従ってとろけるようなその美味しさと大きさに圧倒された。食べきれないかもしれないとさえ思った。これほどの大きな肉料理を食べたことはこれまでにない。

いいホテル、そして美味しい食事。すばらしいポルトガルの田舎の旅が続いたのであった。

暑い。ビールが美味い。。


このホテルの歴史を語るような古いサロン。


巨大なポークはとろけるような美味しさだった。。

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