![]() contents トップページ ヨーロッパ速度無制限 貿易風に吹かれて アジアの優雅な日々 トラベルはトラブル 世界はうまい ホテルいろいろ やっぱりNY 思い出に残る街 今日も大空へ 旅のアラカルト 旅のおみやげ |
São Lourenço do Barroca (Portugal) | |
ポルトガルの南東部、アレンテージョ地方の旅はローカル色が豊かで、くつろげる旅となった。このホテルは、スペインとの国境に近いモンサラズにあり、入り口からホテルまでは約1kmぐらいの長いアプローチだった。たどり着くと、まるで平屋建ての倉庫のような建物が奥へと伸びていた。広場のような前庭は凸凹の石畳で、とても歩きにい。都会のホテルだと、どのホテルもビルの中にあってあまり大きな違いはないが、このような田舎のホテルだと、個性的な建物が多い。 スタッフの話だと、オープンしたのは6か月前、「あなた方はベイビーね」という。案内された部屋はとても広く、新しいわりに奇をてらったところなどなく、わざわざやや古い感じに作ったようなインテリアで落ち着きがあった。Mによれば「ファームルーム」と呼ぶのだそうだ。センスのいい民宿という感じの内装だった。バスルームも広々としていて、とくにホーローのバスタブはとても気持ちがよかった。このような建物だと鍵の開け閉めが難しい場合が多いが、このホテルも同じで、ガチャガチャと開け閉めには最後まで苦労した。 ホテルの敷地はいったいどのくらいあるのか見当もつかなかったが、とてつもなく広い。大規模な農場のような中のかなり遠い所にプールがあってゲストたちがくつろいでいた。早速、そこのテラスへ出向いてビール。 ディナーはこのホテルのレストランでいただいた。木のテーブルでテーブルクロスなどはなく、とてもカジュアルな雰囲気。ハモン・イベリコ、セラーノのほかタコのワイン煮、卵とマッシュルーム炒めなどローカルな家庭料理のようなメニューは結構美味しかった。ワインはこのホテルのラベルのワインで、白も赤も素晴らしいおいしさだった。中でも白の豊かな香りと味は、これまで飲んだ白ワインの中でトップクラスのものだった。このレストランにはゲストのほかに恐らく近隣の人たちと思われるベビーカーの若夫婦が3組もいて、いっそうカジュアルで家庭的な雰囲気に満ちていた。 肩肘を張ることがないポルトガルのいい感じのホテルであった。 |
![]() とても歩きにくい石畳の前庭。 ![]() 農場のような広がり。 ![]() プールは農場の中にある。 |