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Hotel Barolo (Italy)
バローロとバルバレスコはイタリアの高級ワインのブランドとして有名だ。それまで世界あちこちのワインの産地を訪ねているので、この時はバローロ村を訪れてぜひバローロを味わってみようというのが旅の大きな目的の一つだった。

ジェノバからワインの産地として有名なアスティ、アルバを通ってバローロに着いた。一面のぶどう畑の中で、このホテルは村の集落から少しはずれたところにあった。チェックインしようと入り口を入ってもレセプションのようなものは見当たらず、人気もなくて薄暗い。2階に登って行ってやっとスタッフを見つけた。

案内された部屋は別棟にあった。アパートメントのようなたたずまいの建物で、泊まり客はほとんどいない様子だった。部屋からの眺めはよく、バローロ村のぶどう畑が見渡せた。

ディナーはホテルが併設しているレストラン「Brezza」でいただいた。この日のメニューはフランス風に言えば「ムニュ」だけ。つまりひとつのコース料理のメニューしかないなので、それをいただいた。客は僕らのほかに一組だけ。有名なワインの産地でもシーズンオフはこんな感じのなのかもしれない。コース料理の中では、特にアンティパスティのスピナッチのフランとセコンディのタリアッティリー二は満足の行く美味しさであった。しかし、何と言ってもそれよりも「Barolo Brezaa Cannubi 2004」は期待以上の美味しさであった。デキャンタリングをして空気に触れさせたワインのかぐわしい香りが口の中に広がった。大満足。

話は前後するが、到着して部屋に案内されたあと、Mが何気なくTVのスイッチを入れるとBBCニュースが映し出され、オサマ・ビン・ラディンが死んだというビッグニュースが流れた。血まみれの死顔も映し出された。果たして、日本でも放映されたのだろうか。

このホテルは、ワインの名産地のホテルとしてよりも世紀の大ニュースを目の当たりにしたホテルとして記憶されることとなった。

アパートのようなたたずまい。

ぶどう畑が広がる。


レストランは別棟。

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