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イタリアの旅から戻って3か月ほど経ったある年のことだった。レンタカーのAVISから郵便が届いた。開けてみると、交通違反の件で警察から照会があったので僕のレンタカー借用の契約に関して警察へ情報を提供した、その手数料として25ユーロをクレジットカードから引き落とした、という内容であった。

何のことだろうとあまり気にもとめずにいたが、さらに2か月が過ぎて今度はイタリアのリオマッジョーレ警察から罰金の通知が届いた。スピード違反の罰金として184ユーロを支払うこと、という内容であった。とっさに思い当たることはなかった。ネズミ捕りのようなものは何もなかった。しかし、よくよく考えると、次のようなことが思い浮かんだ。

それは、リグリア海沿いのくねくねとした丘陵の道を走っていた時のことだ。道幅は狭く、気がつくと後ろにピッタリ車がついている。結構速いスピードで走っていたつもりだったが、僕のスピードよりも速く、僕を追い越したい様子だった。追い越しが可能なところに来ると、彼は待ってましたとばかりに追い越して行った。気づかなかったが、さらにその後ろにはパトカーもいた。パトカーも僕を追い抜いて、すぐその車を停止させた。スピード違反で捕まえた様子だった。よかった、と僕は胸をなでおろした。

その時僕はパトカーに停止を命じられたわけではないが、たぶん、この時の出来事なのだろう。罰金通知の書類によれば、どうやら50km制限のところを僕は69kmで走っていたということだ。しかし、速度標識を見た記憶はない。

イタリアは大雑把な国だと思っていたが、意外にも「仕事キッチリ」という国だとわかって、イタリアに対する考えを改めたのだった。この罰金をイタリアへ送金する手続きはかなり面倒だった。

納付命令書。英語だから理解できたが、イタリア語だったら大変だった。

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