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通り過ぎることのできない場所(2)
この日はリグリア海に沿って北上していた。トスカーナから出発してジェノバへ向かい、最終的にはミラノを目指していた。このコースだとどうしたってピサを通ることになる。

ピサを通るのはこれで4回目となる。ピサは通り過ぎることができない街だ。Mと相談するまでもなく、ピサの斜塔を見るのは当然という感じで旧市街に入った。いつもは北から南へ向かう途中に立ち寄るのだが、このときは逆で南から北へ向かっていた。勝手知った街だと思って旧市街に入って行ったが、これまでとは勝手が違う。市街地の地図を持っていないので右往左往してやっと入り口の門の前の駐車場にたどり着いた。やれやれという感じだった。

車を置いて門を入ると、当然のことだがピサの斜塔があった。思い起こせば5年ぶりということになる。その時間の長さが頭にあったせいか、斜塔は前回より少し傾きが大きくなったように見えた。しかし、決してそんなことはなく、傾きは以前と同じなのだろう。そうは思っても、結構傾いているように見えた。

斜塔や寺院の前の芝生には大勢の観光客。いい天気だったので特に観光客が多いのだろうと思った。前回は今度来る時こそ斜塔に登ってみようと決めていたので、入場券(入塔券?)を求めようとチケット・オフィスへ出向いた。夕方4時頃だったが、2時間半待ちということだった。芝生には大勢の人が寝ころんだりしていたが、その人々は順番待ちをしているのだとその時理解したのだった。

結局、斜塔に登るのはあきらめることにした。イタリアを旅する限り、僕たちにとってこのピサは通り過ぎることができない場所だから、きっとまた立ち寄ることになるだろう。その時までおあずけにしようとピサを後にしたのだった。

見えた。この方角から見るとはあまり傾いていない。


近寄って真横から見るとかなりの傾きだ。

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