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日本でもヨーロッパでも駐車は大きな問題だ。日本の場合は有料の駐車場をのぞいて考えれば,道路の端にパーキングメータがあって駐車できる場所があり,その場合は300円を入れると1時間駐車可という箇所が多い。これはこれで便利だ。

さて,ヨーロッパはどうか。同じように道ばたに駐車のスペースがあり,パーキングメータがある。しかし,日本と違って一律ではなく,そのパーキングメーターにいくらコインを入れたかによって駐車できる時間が決まる。つまり,2時間駐車したければメーターを見ながら,メーターがその時間を表示するまでコインを入れればいい。30分だけの場合は,それだけの料金ですむし,1時間の場合はそれ相当のコインを入れればいい。そしてそれを証明する駐車料金支払いのレシートをフロントグリルの上に置いておけばいい。なんと合理的だろう。

その代わり,日本とは違ってひっきりなしに有効駐車時間をチェックする人が登場するようだ。これはオランダでの経験だ。車をこのようにして駐車しようとしたら,隣に駐車したおばさんから注意された。時間は厳守よ,と。ミデルブルグの街の広場の中心で駐車しようとしたときは,小銭がなかった。さて,どうしようと考えようとしたら,近くに駐車したおじさんがすかさず私たちの状況を見て取って,コインをプレゼントしてくれた。そのとき彼も,「1分でも超過すると罰金だよ」と注意してくれるのだった。

ヨーロッパを旅行していると,このように根源的な考え方の違いに出合うことが多い。そのつど,私は昔習った「ヨーロッパ合理主義」という概念を思い出すのだった。

オランダのミデルブルグで。11:33まで駐車可のレシート。

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