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ヨーロッパと同じように日本の高速道路でも,走行車線と追い越し車線とに分かれているが,日本ではこの言葉の意味を知らない人も多いようだ。我が物顔でいつまでも追い越し車線を走行車線と決め込んで走っている車がいる。トラックのレーンが定められている区間でも,それを無視して追い越し車線を乱暴なスピードで走っているトラックがいる。

ヨーロッパの高速道路を走っていると,このような風景は全く見かけない。トラックはもっとも右の(端の)レーンを行列を作って80kmぐらいで「のろのろ」と走っている。行儀という言葉は日本では死語に近いが,思わず行儀がいいと感じる。トラックの後ろにはそれぞれ80とか90といった数字が表示されていて,それが高速でのそのトラックの最高速度だと思うのだが,それを感心するほど忠実に守っている。罰則が厳しいからなのか,それともそれが彼らの人生に対する態度なのかはわからないが,日本との違いを感じないわけにはいかない。

乗用車はそれぞれ自分のスピードで走り,追い越した後は素早くもとのレーンに戻る。いつまでも追い越し車線を走っていると,あっという間に超高速の車が背後に迫り,ヘッドライトのフラッシングを浴びることになる。私はいつもかなり速い速度で走るが,前の車に追いついても決してその車がいつまでも進路を塞いだりすることはないので,実に気持ちがいい。

気象条件がすこしでも悪いとライトを点灯するし,夕方には早くからライトを点灯する。スロベニアなどではどんな日でも日中もライト点灯が義務づけられているほどだ。ライトをつけている車は走っている車だ

スロベニア,リューブリャーナ市街に入る。

と一目でわかるから,これは日本でも見習ったらいいのではないかと思う。

進路を譲ってもらったときなど,ハザードランプを点灯する車が日本では非常に多いが,ヨーロッパではこのような習慣は全くない。どうやら日本のこの習慣は「ありがとう」の意味らしく,誰が始めたのか知らないが,まぎらわしい。ハザードランプは緊急事態のための非常用の合図なのだ。

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