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3車線の道路
一般道路では片側1車線あるいは2車線というのが普通だが、フランスには両側で併せて3車線の道路があることは、たぶんよく知られていることだろう。私も前知識としてもっていたので、実際にこのような道路にはじめて出合ったときは、別にあわてることはなく、興味津々だった。

このような3車線は、見通しのいい長い直線の道路にある。真ん中の車線はどちら側を走っている車でも追い越し車線として使うことが出来る。普段は真ん中の車線は空いている場合が多く、追い越しをしたい場合にこの車線を使う。この真ん中の車線に早く入った車が走行の優先権を持つ。

一般道路とはいってもフランスなどでは80〜100kmで走るのが普通で、真ん中の車線を使って追い越す場合には軽く100kmを超える。私はスピードを出して走るのが好きなので、この3車線の真ん中はよく利用する。ちょっと油断すると、対面で走ってくる遙か向こうの車が私より早く真ん中の車線に飛び出してきて、その車が通り過ぎて車線が空くのを待たなければならず、「負けた」と思ってしまうのだ。

日本ではどこまでも追い越し禁止の黄色いラインが続く道路が多く、このような道路を走っているとこのフランスの3車線道路を思い出す。この3車線の道路は、私の性格に合っているような気がして好きだ。だけど、どうしてフランス人はこんな変なことを考えたのだろう。

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