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最近は日本でもセルフサービスのガソリンスタンドが登場しているから,別に珍しいことではないが,ヨーロッパではセルフサービスのほうが圧倒的に多い。初めてヨーロッパで給油したときは,それまで給油のレバーなどにさわったこともなかったので緊張した。店の人に説明してもらい,給油が終わったときには大きな満足感のようなものを味わったりした。

日本の場合には,給油のレバーを握ってオンにすれば後は満タンになると自動的に止まるが,ヨーロッパの場合はレバーを握ったままでないといけない。離せばすぐ給油がストップする。たぶん日本では給油は満タンというのが一般的であり,ヨーロッパは必要なだけ給油するという態度の違いなのかもしれない。

給油が終わったら,店に入って何番の給油機を使ったかを告げ,代金を支払う。ところによっては無人のスタンドがあり,給油機にクレジットカードを挿入して支払う場合もある。また,自動の料金支払機に紙幣を入れて,その分だけ給油されるシステムのスタンドもある。

ガソリンスタンドで従業員がぼーっと客を待っている風景などを見かけることはないし,車を乗り入れてもばらばらと人が出てきたりはしない。まして,窓を拭いてくれることなどはない。合理的といえば合理的だが,たぶん労働力が豊かではないこと,自分でできることは自分で,よけいなサービスより代金を安く,などという考え方の違いだろうと思う。

旅をするということは,文化の違いを知ることだと分かっていても,こんな時は改めてその違いに気づくのだ。

寒いけれど,自分で給油。

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