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駐車違反?
イタリアのバッサーノ・デル・グラッパでのことだ。ホテルにチェックインし,しばらくしてから街を歩いてみようと外に出ると,広場に駐車していた私の車を男女2人の警官が調べて書類に記入している最中だった。駐車違反の取り締まりのようだった。あわてて彼らのところに駆け寄り,広場のすぐ裏のホテルに泊まっているので駐車したのだが,何が問題なのかを英語でたずねた。彼らは英語を理解しない様子だった。男の警官がさかんにイタリア語で私に説明するのだが,今度は私がさっぱり理解できない。

パーキングメーターのようなものはどこにも見あたらなかったので,なぜ駐車違反なのか分からなかった。イタリアの田舎では広場などは駐車が無料のところが多いから,ここもそうだろうと私は思い込んでいた。どこかにパーキングメーターがあったのかもしれない。

その間にも女の警官は黙々と私の車のナンバーを書類に記入したり職務に余念がない。これはあきらめざるを得ないかなという思いが頭をよぎった(女性は厳しい)。

全く言葉が通じない男の警官と必死のやりとりをしていると,彼は「言葉が通じない者どうしがいくら問答しても無駄だから大目に見てやるか」といった感じで態度を変えた。女の警官に「これはなかったことにしよう」というような指示をした。日本だと絶対にこうはいかない。さすがイタリア男と胸をなで下ろしのだった。

しかし,今でも,あの出来事はいったいどういうことだったのか分からない。言葉が通じなくてよかったということにしておこう。

バッサーノ・デル・グラッパの旧市街。正面がその現場とホテル。

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