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ついに時速200kmを超える | |
車の運転が好きな人なら,だれでも200kmぐらいで走ってみたいと思うのではないだろうか。私の場合もいつの日か200kmぐらいで走ってみたいと思っていた。この日,とうとうその念願を達成した。 フランスとスペインを走って,この日はアヴィニヨンのSNCFの駅でレンタカーを返却し,TGVでパリに向かう予定だった。朝起きてみるとこれ以上気持ちのいい5月の日はないだろうと思えるようなさわやかさだった。avisのオフィスへ出向き,乗り捨てる場所をパリに変更する手続きをし,SNCFの駅で切符をキャンセルし,パリへ向かって出発した。 パリまでは約700km。少し遠い気もしたが,ヨーロッパの高速道路のスピードを考えれば7時間ぐらいで着くだろう。高速道路にはいると160km〜180kmで快適に走る。「あまりスピードを出さないでね」と言ってMは助手席で居眠りを始めた。このときの車はメルセデスC180(日本では販売されなかったという)。パリを出発したときはまだ走行距離がわずか8kmというピカピカの新車だった。 パリへ向かう高速1号線。片側3車線のゆったりした道幅で,走っている車はまばらだった。リヨンに近づくあたりで前方にもバックミラーの中にも車の姿がなくなった。メルセデスは女性向けの車ではないかと思えるぐらい,レスポンスがやわらかい。しかし,高速になればなるほど力強い。まだまだアクセルには余裕があり,思い切って踏み込むと205kmまで速度計の針が上がった。ついに念願の200kmのスピードを体感した!車の性能というものは速度160kmを超えたあたりから発揮されるということがこのときわかった。 |
![]() このメルセデスの新車で,フランスとスペインを約3000km走り回った。 この日は,この後もフルスピードで走り6時間弱でパリ市街へと入った。この間追い抜かれたのはドイツナンバーのボルボのほか3台だった。パリの市街は土地勘があり,主な道路は頭に入っている。持っていたミシュランのフランス全図はパリ市街(イル・ド・フランス)の部分は空白になっているので役に立たない。高速を出てパリの市街にはいるとMはすぐどこを走っているのかを察知した。サン・ミッシェル通りにたどり着いて北上し,セーヌ川を渡って左折し,すんなりシャンゼリゼ大通りに出た。凱旋門を一回りして,シャンゼリゼを80kmの猛スピードで走り抜けてパリの観光を終了。 翌日はシャルル・ド・ゴールから出発するので,比較的空港に近いサンリスという古い町でこの日のドライブを終わった。約800qぐらい走ったが,不思議なことに疲れは感じなかった。1日の走行距離も最高速度も,この日の記録は未だに破られてはいない。 |