contents

トップページ
ヨーロッパ速度無制限
貿易風に吹かれて
アジアの優雅な日々
トラベルはトラブル
世界はうまい
ホテルいろいろ
やっぱりNY
思い出に残る街
今日も大空へ
旅のアラカルト
旅のおみやげ
バルでタパスのはしご
バルで食べるタパスはスペインの代表的な料理だろう。小皿のアンティパストといった感じだから、料理というほど大げさなものではない。スペインのレストランが開くのはだいたい21時頃だから、そのまえにバルのはしごをしてタパスを食べるのが一般的だと聞いたことがあったので、一度挑戦しようと思っていた。

スペインのサモラに滞在した夜、ホテルの女性に尋ねると、多数のバルが集まっている地区があるというのでそこを目指した。10軒ぐらいのバルがすぐ見つかった。どの店も立ち飲みが中心のような感じで、大きくはない。

どの店にはいろうかと逡巡して、まず最も活気のありそうな1軒に入った。何を頼もうかを周りと見渡すとみんな同じ串焼きのようなものを食べている。同じものをと店のお姉さんに頼んだ。このお姉さんはとてもよく通る大きな声で店の外にも響き渡っていた。出てきた串焼きは日本の焼き鳥を少し大ぶりにしたようなもので、イベリコ豚なのだろうか、とてもうまい。赤ワインをもらってお勘定。4.40ユーロ。なにしろバルをはしごするのが目的だから長居をするわけにはいかない。

2軒目。バルというよりバーといったスタイリッシュな感じの店でカンターには黒服のコックが2人。店内はよく言えば活気・熱気があふれているが、うるさくてMと話もできない。それでも客の男たちはわいわいがやがやと飲んで喋っている。キャリアウーマン風の女性たちも数人、わいわいがやがや。カウンターのショーケースからイカのオリーブオイル煮とイカの墨煮をもらい、赤ワインをもらった。立ち飲みだが、僕は調子が出てきて2杯。5.00ユーロ。

3軒目。大衆的な雰囲気の店で、庶民に人気がある様子。混んでいる。僕らはスペインのスタイルになじんできてすっかり調子が出てきた。カウンターのショーケースからイカの墨煮、モツ煮込み、モツとチキンのクリーム煮をもらう。このクリーム煮はとても美味しかった。立ち飲みの店内は車いすの老人や乳母車で赤ちゃん連れの若夫婦などもいてさまざまな客。赤ワインを2杯ずつもらい、9.40ユーロ。

本来は数軒パルのはしごをした後、レストランで食事というのがスペイン流らしいのだが、とてもそこまでの元気はなかった。すっかり満足してホテルへの帰り道、カフェバーによって赤ワインではしご酒の仕上げをした。赤ワイン2人で2.00ユーロ。うまさと安さにビックリしたバルのはしごであった。
1軒目。

           

2軒目。



3軒目。


 写真を撮ろうと思ったが、場違いな感じがしたので撮らなかった。

前ページへ>