![]() contents トップページ ヨーロッパ速度無制限 貿易風に吹かれて アジアの優雅な日々 トラベルはトラブル 世界はうまい ホテルいろいろ やっぱりNY 思い出に残る街 今日も大空へ 旅のアラカルト 旅のおみやげ |
タパス | |
スペイン北西部のラ・コルーニャは「ガラスの街」として知られている。壁一面ガラス張りの白い建物が建ち並んでいるというので,ぜひ行ってみようとたどり着いた。海岸に面してほぼ同じ高さの建物が建ち並び,太陽の光を反射してきらきら輝いていた。まばゆい街並みだった。 街はガリシア地方の州都だけあって,にぎやかで活気があった。日本と同じように繁華街の細い道の両側には小さなレストランが並んでいた。レストランというよりも食堂といった方がぴったりするような,ファミリー・ランの店がほとんどだった。店の前にはこれも日本と同じようにショーケースにさまざまな料理が並んでいた。タコやイカなどのほかに,特に貝類が多い感じがした。 何を食べたらいいのか,どう頼んだらいいのか全く見当がつかず,仕方なく店の主人の袖を引っ張ってショーケースの料理を示し,あれこれ注文した。ムール貝は分かったが,あとは名前の知らない貝類やタコ,カニなどがいろいろ出てきた。一緒に持ってきたワインのコルクにはピンが刺してあり,回りを見渡すとそのピンで貝をつまみ上げて食べるのだとわかった。これが「タパス」で,スペイン語で前菜とかおつまみなどの小皿料理のことをいうらしいが,正確には知らない。 貝類は火を通してあるが,ぷりんぷりんと歯ごたえがあり,どれもおいしかった。ヴィーノブランコとよく合い,味付けもなんとなく日本の味に似ていて食が進ん だ。一皿の量がそれほど多くなく,いろいろな味を楽しめる点でも日本の居酒屋に似ている。 このタパスがすっかり気に入った。そしてこの場合は「おいしかった」ではなく「うまかった」。 |
![]() ガラスの街 ![]() タパス |