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チェンマイの汁そば
チェンマイのおしゃれな店が集まっているニマンヘミン・ロードの一角に,大衆食堂という感じの雰囲気でこぢんまりした店があった。ドアも窓も開け放って,通りからはおじいさんが忙しそうに中華鍋で一人分ずつ汁そばを作っている姿が見える。ちょうど昼どきで,警官たちやサラリーマン風の人たちでにぎわっていた。こういう地元の人でにぎわっている店はうまい。

ショーケースには3種類の太さの違うビーフンが並んでいたので,店の人を引っ張って行き,指をさして中細のビーフン(センレック)をオーダーした。トッピングもいろいろなものから選ぶシステムのようだが,よく分からないので豚肉を指さして選んだ。

店の中は冷房などはないが,思ったほど暑くはない。水を頼むと,氷が入ったカップとミネラルウォーターを持ってきて,テーブルにどんと置いていった。

出てきた汁そばは,いろいろな野菜と豚肉が乗っていて,味は香辛料も塩加減もあっさりしていてうまかった。タイの人たちは,自分の好みで砂糖や酢,ナンプラー,唐辛子などを加えるようだが,私はなにも加えないそのままの味がとても気に入った。ビーフンの量もスープも少なめだったので,さらに細い麺(センミー)を一杯追加した。バンコクでもこのような店でいろいろ食べた経験があるが,このチェンマイのほうが文句なくうまかった。うまい味は一流レストランだけにあるとは限らない。

この店の場所をしっかり頭にたたき込んだので,チェンマイに行くことがあったら,またぜひ行くことにしよう。

        食器は質素だが,うまい。

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