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この日、エヴォラには午後2時に到着した。早い時間に着いて街を歩き、夜はいいレストランで食事というこの日のような旅はゆとりがあってとてもいい。ホテルにチェックインした後、城壁の中の旧市街を歩き、Mがあらかじめネットで調べておいたシーフードが美味しいというレストランも外から眺めていったんホテルに戻った。

予約しなくても大丈夫だろうと思ったが、「もしや」と思い、19時過ぎに早めに出かけた。店は空いていた。客は僕らのほかに2組だけだった。金曜日の夜だからと心配したが、杞憂だった。

ポルトガルではシーフード料理が楽しみだった。そこでまずイカのフライとアルガーべのクラムをいただいた。どちらも白ワインとぴったりの味でとても美味しかった。このほかに「シーフード・ライス」を頼んであった。メニューには「モンクフィッシュ&ライス」と添え書きがあった。多分、これは昔ポルトガルを旅した時にフラドウロで食べた「アロス・ド・マリスコス」に違いないとMはとっさに判断して注文したのだった。

2つの料理をいただいている時に、厨房からシェフの姿をしたおばさんが出てきた。「次の料理はライスだけど、それでいいのか」と確認を求めてきた。「?」と思ったが、Mの解釈では「隣のテーブルのようなエビや貝などの海の幸の盛り合わせではないが、それでいいのだね」と心配したのだろうとのことだ。

そのシーフード・ライスが出てきた。かなりの量だ。以前食べたアロス・ド・マリスコスよりはエビや貝がやや少ないとは思ったが、とても美味しかった。大満足。

とても満足できる味の食事だったし、若いウェイターのサービスもよかったので、勘定の際に、彼にチップとして5ユーロはずんだ。彼は目を丸くしてそのチップに驚いた様子で、僕に握手を求めてきた。その態度に、逆にこちらが驚いたのだった。

このレストランは裏通りの路地にあり、目立たない。
           

鍋ごと出てきた。

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