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オイスターバーのチェリーストーン

ニューヨークのグランドセントラルステーションの地下にあるオイスターバーは有名だ。オイスターは世界各地から取りよせるので種類が多いうえ,どれもおいしい。日本で食べる生ガキは天然の岩ガキ以外は生臭い味がしておいしくないが,ニューヨークで食べるオイスターは全く臭みがない。いろいろ種類が多い中で,私はブルーポイントという品種のカキがもっとも気にっている。やや小粒だが,ぷりんぷりんとしていて歯ごたえも味も申し分ない。よく冷えた白ワインがさらにおいしさを引き立ててくれる(こうして書いているだけでその味を思い出し,よだれが出てきそうだ)。

ある時,近くで食べている人の皿にカキではない貝が乗っているを見つけた。チェリーストーンだった。さっそくそれを注文すると,ハマグリのような貝で,身が締まっていて歯ごたえがあり,カキよりも少し淡泊なおいしさだった。さらに,リトルネックという貝があることも知った。これもチェリーストーンに負けないほどおいしい。

このオイスターバーは駅の地下にあり,列車を利用する人々なども待ち時間に合わせて食べてる様子で,200人ぐらいは座れそうな広い室内は,活気があるもののやや雑然としている。ディナーには向いていないかもしれないが,昼食には申し分ない。チェリーストーンにオイスターと白ワイン,そして私はニューイングランドクラムチャウダー,Mは決まってマンハッタンクラムチャウダーをいただいて満足する。

東京にもこの店がオープンしたので出かけたが,チェリーストーンはなかった。オイスターは日本の生ガキとアメリカやカナダのものとが半々ぐらいで,日本産のものはどうしても食べた後にかすかに生臭さが残った。
店内はニューヨークの店に似せてはいても,雰囲気は全く別物だった。

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