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ル ノルマンディーのディナー(3)
バンコク。オリエンタルホテルのル・ノルマンディーでのディナーはこの時が12回目だった。いつもはオリエンタルホテルやペニンシュラホテルに滞在していて、コンシェルジュに予約してもらうのだが、この時は日本の自宅から出発前にル・ノルマンディーのWebサイトで直接予約した。

エレベータを下りると女性スタッフが出迎えてくれるのはいつもと変わりがなかった。彼女ががテーブルに案内してくれる。顔見知りのアシスタントマネージャーとすれ違った。彼は「あっ」と驚いた表情だった。彼女に案内されたのはリバーサイドとは反対側のあまりいい席ではなかった。「あいにくテーブルはいっぱいで、この席ですみません」と白服のウェイターからひと言お詫びの言葉があった。Mは不満そうな言葉をウェイターに返した。こんな席に通されたのも、Webで予約したせいだろうか。

すぐその後、黒服のマネージャーとアシスタントマネ
ージャーたち3人がどやどやとテーブルにやって来た。彼らとは顔見知りだ。「リバーサイドのテーブルを用意しましたので、どうぞお移りください」と丁重なもてなしで、いつも通されるリバーサイドのいい席に案内された。Mの機嫌は直ったようで、黒服たちといつもの軽口が始まった。

このレストランの場合、窓からの眺めもいいディナーの条件のひとつだ。豪華なディナークルーズのボートがチャオプラヤ川を行き来する。対岸にはペニンシュラホテルが見える。

満足したディナーを終えて帰ろうとすると、いつものチョコレートのおみやげのほかにこの夜は驚いたことに「ノルマンディーのバゲットをどうぞ」とノルマンディーの細長い紙袋に入ったバゲットまでいただいた。このおみやげには驚いた。しかし、どうしたらいいだろう。結局ペニンシュラホテルに戻ってコンシェルジュにプレゼントしたのだった。
   
   対岸にペニンシュラホテル。チャオプラヤ川をディナークルーズのボートが行き交う。

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