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マルゴー村のレストラン
べつにワイナリーめぐりをしようと思っているわけではないが,ワインが好きなので,イタリアでもフランスでもワインの産地へあちこち出かけた。フランスではブルゴーニュやシャンパーニュ,プロヴァンス,アルザスなどへ行っては飲んでいるので,このときはボルドーへ行ってみようということになった。やはりボルドーをはずすわけにはいかない。

シャルル・ド・ゴール空港からレンタカーでロワール川沿いに南西に向かった。ボルドーまではかなりの距離があり,途中ロワールの城めぐりを楽しんだ。ボルドーに入ると,サンテ・ミリオンなど有名なワインの産地が次々と現れる。高速を下りてグラーヴへ向かい,マルゴー村には昼ごろに着いた。有名なシャトーが次々に現れる。

村の広場の中央にレストランがあったのでそこで昼食をとることにした。村のレストランだからと軽い気持ちで入ったが,外観とは違ってレストランの中は東京の一流のフランスレストラン以上のものがあって一瞬驚いた。黒服のメートルドテール,糊のきいた白いテーブルクロス。ワインリストをもらうと,それはとても分厚いものだった。東京の一流レストランでも全く顔負けのワインリストだった。シャトーごとにしかも年代ごとにおびただしいワインが掲載されていた。その種類と数の多さにどれを選んだらいいのか全く分からないので,ソムリエに一任した。


マルゴー村に入る。ブドウ畑が続く。


料理もすばらしかった。マッシュルームのスープは思わず「うまい!」と叫んでしまいそうなおいしさだった。これまで日本で抱いていた村のレストランというイメージや概念はことごとく破壊された。こんなレストランでゆっくりディナーを食べたらどんなにすばらしいだろうと思わずにいられなかった。

世界は広いだけでなく奥深い。

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