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クロンボルグ・ステーキ
デンマークのヘルシンゲア。ハムレットの舞台になったというクロンボルグ城を見たあと,ヘルシンゲア駅の2階にあるレストランで昼食を食べることにした。レストランというよりは,食堂といったほうがいい雰囲気の店だった。

クロンボルグ城まで歩いて往復したので,空腹だった。クロンボルグ城へ行った記念に「クロンボルグ・ステーキ」とビールを注文し,少し足りないかなと思いながら料理を待った。

出てきたのはかなり大きなフィレステーキでびっくりした。日本で出てくるステーキより厚さも大きさも2倍ぐらいある。ステーキの上にはバターの大きな塊が乗っていた。マッシュルームとポテトフライ,サヤエンドウ,トマトが付け合わせてあり,これも量が多い。さらに,お代わり用として,ホットプレートにはこ
れらの付け合わせがもうひと皿分出てきて驚いた。

ステーキは,やわらかい松阪牛などのようなものとは違ってしっかりした噛みごたえがあり,香りのいいバターの味と溶け合ってすばらしい味だった。「世界はうまい」とつぶやきながら酪農国デンマークの味に大満足した。空腹だったので出てきた量の多さに喜んだが,とてもお代わり用の付け合わせまでは手が出なかった。

テーブルで支払いを済ませ,おつりの一部をチップとしてテーブルに残して店を出たら,レストランにいた一人の客が追いかけてきた。「パブリックのレストランでは,チップはいらないんだよ」とお金を私に返してくれた。ヨーロッパの常識なのかどうかは分からないが,そのようなルールがあることをこの時まで知らなかった。チップの問題は,ややこしい。

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