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ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ (Jamón ibérico de bellota)
誰でもそうだろうと思うのだが、旅の楽しみの一つに「食」があるだろう。

旅を繰り返すうちに、この「食」の比重が旅の中でかなり高くなってきていることが、僕らの旅の特徴かもしれない。といっても、朝・昼は比較的簡単な食事で済ませることが多く、ディナーの際にその国や地方の美味しいものにこだわるのだが。

スペインの食べ物としてはパエリャが有名で、僕らも何度かスペインのあちこちで食べたが、どういうわけかまだ本当にに美味しいと思ったパエリャに出会ったことはない。その代わり、これもスペインの代表的な食べ物であるイベリコ豚の生ハムは本当においしい。そこで最近のスペインの旅ではその旅の間に何度か食べることが多くなった。

スペイン語はあまりわからないが、レストランのメニューをにらんで「ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ」を見つけると、迷うことなくそれをオーダーする。スペイン語の「ハモン」はハム、「イベリコ」はイベリア種の豚、「ベジョータ」はどんぐりのことで、どんぐりを食べて育った豚の中で認可を得たものだけが「ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ」を名乗ることができるのだそうだ。ただし、どんぐりと言っても日本のどんぐり(椎)と同じではなく、樫の実だそうである。

サラマンカで食べたハモン・イベリコ・デ・ベジョータは、メニューではさらにカッコつきで「Gran Reserva」と表記されていたから、最高級のハムということになるのだろう。牛肉のような濃い赤色ときめ細かな脂肪(サシ)は見た目にも素晴らしく、口に入れるととろけるような深い味わいだった。

赤ワインとの相性もすばらしく、食べるたびに「ハムの王者だ」と思うのであった。

サン・セバスチャンのレストラン。


サラマンカのレストラン。「Gran Reserva」。


ヴァリャドリッドのレストラン。

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