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イル・ソーレ・ディ・ランコ のディナー
この日はMの誕生祝いをするため,いいホテルでリッチなディナーにしようと決めていた。ホテルはマッジョレー湖の湖畔にある。ルレー・エ・シャトーのメンバーのこのホテルに着いたのは夕暮れ時だった。レセプションの女性ははとてもフレンドリーな感じで,スタンダードの部屋に決めたのだが,スイートの部屋に通してくれた。泊まり客は少ない様子だった。このホテルのレストランは「ヨーロッパの若きシェフたち」に名前を連ねており,ミシュランの一つ星を獲得しているので楽しみだった。

アミューズグールのあと,私はアンティパストでロブスターとバッファローのモッツァレラのサラダ,プリモ・ピアットは省略し,セコンド・ピアットのダックのソテー(クレームブリュレ付き)をいただいた。Mは野菜・川魚・キャビアのカルパッチョとクランベリーソースのピジョン。この後でアミューズグールのように3種類のムースが出てきた。

旅の記録のメモの中で,特においしかった料理には「美味マーク」をつけることにしているが,このディナーのすべての料理に「美味マーク」をつけた。出てきたすべての料理に美味マークをつけたのは初めてのことだ。

ワインはソムリエの女性に選んでもらった1995年のバローロ。イタリアの上質なワインはボルドーにまさるとも劣らない。豊かな香りに満ちていて,そのすばらしさを表現する言葉が見つからなかった。

翌朝,マッジョレー湖は前夜のディナーのおいしさを包み込むかのような深い霧だった。

ホテルはややクラシカルなたたずまい。


ホテルの前にマッジョレー湖が広がる。

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