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フローズンマルガリータ
リゾートのホテルに到着すると,まずウェルカムドリンクが出てくるのが普通だ。チェックインの手続きなどはレセプションのカウンターではなくロビーやテラスの椅子にゆったり座ってすることが多く,そこにシャンパンなどを持ってきてくれる。

メキシコのシワタネホのリゾートに到着したときは,ウェルカムドリンクの希望を聞かれた際に迷わずフローズンマルガリータを頼んだ。本場のフローズンマルガリータをぜひ飲もうと決めてきた。運ばれてきたのは広口のシャンパングラスに入ったフローズンマルガリータ。表面にさらさらとした薄い氷が浮いている。思わずそのおいしさにうなった。ほどよい甘さもある。同時にこれまで日本で飲んだフローズンマルガリータは一体何だったんだろうと思わないわけにはいかなかった。滞在している間,このフローズンマルガリータを飲み続けることになった。このような驚きは,確か山田詠美もどこかで書いていた。

日本ではホテルのバーでもレストランなどでもどこでもフローズンマルガリータといえば,シャーベット状のものが出てきてストローが差してあり,液体の部分は少ないからすぐずるずると音を立ててなくなってしまう。甘さがほとんどなく,ライムが少し多すぎる気もする。おいしくない。

日本では昔は本場イタリアのスパゲティとはまるで違う味のトマトケチャップのスパゲティが多かったし,カレーだって今なおインドのものとは全く違う。日本の味にアレンジした結果だと思うが,フローズンマルガリータの場合も,日本のカクテル協会とかバーテンダー協会などといったところが,日本風にアレンジした結果なのだろうと思う。ニューヨークや東南アジアのホテルなどではほとんとメキシコと同じフローズンマルガリータが出てくるからだ。

日本でも本当のフローズンマルガリータを飲みたいと思う。

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