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ビステッカ・ア・ラ・フィオレンティーナ
ピサからリグリア海に沿って南下し、リボルノを過ぎたところでトスカーナの内陸部へと向かった。昼食を食べようとレストランを探しながら走っていると、S68号線沿いに「ラ・ブルスケッタ」というレストランがあった。

日本では道路沿いのレストランといえば中途半端な味のドライブインといったイメージがあるが、イタリアの場合はこのようなレストランで裏切られることはまずない。少し午後の遅い時間だったので、店内は空いていた。白ワインをカラフでもらい、タリアッテレ・フンギポルチーニを頼むと、ゆで加減も味も「これこそ本場のイタリアのパスタだ」と思わず感嘆の声を上げそうになったほどのうまさだった。

隣のテーブルでは若い男が二人で大きなステーキを食べていた。パスタだけではもの足りず、とてもうまそうに見えたので、そのステーキをもらってシェアして食べようと追加注文したら、巨大な骨付きのステーキが出てきた。トスカーナのステーキとして有名な「ビステッカ・ア・ラ・フィオレンティーナ」で、名前は知っていたが食べたのはこの時が初めてだった。

単純にレモンをしぼってかけただけで食べるのだが、日本やフランスのステーキとはまったく違って、そのおいしさにうなった。赤ワインを追加せずにいられなかった。


あまりにもうまかったので、満足の記念撮影。


Mはこの時からこのフィオレンティーナのとりこになった様子で、トスカーナに行くと必ずこのフィオレンティーナにむしゃぶりつくのだ。味の質が違うといえば違うから単純な比較はできないし、日本の松阪牛などもそれなりにおいしいが、このビステッカ・ア・ラ・フィオレンティーナには及ばないような気がする。

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