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この店はバンコクの中心街から少しはずれたところにある。Mがネット上で探し当てた店で、アクセスは少々不便だが、いつかは行ってみたいと思っていた。店の名称から分かる通り、中国系のタイ料理店で、店構えは大きくて明るい。

かなりしっかりした感じのレストランなので、予約なしでも大丈夫だろうかと入り口で少し気になったが、なんの問題もなく通された。店内はかなり広く、ほとんどのテーブルはタイの人たちでにぎわっていた。

Mの情報によれば、定番のメニューは「ガイヤーン(鶏の炭火焼き)」だというので、迷わずこれを注文し、ほかに「オースワン(牡蠣のあんかけ卵とじ)」。前知識ではどの料理もかなり量が多いということだったので、とりあえずこの2品とシンハビールを頼んだ。

出てきたのは予想した通りどちらも大き目の皿にたっぷりの量だった。ガイヤーンを食べる。うまい。オースワンを食べる。うまい。僕の味の評価は「うまい」と「美味しい」と2種類あるが、この店の場合は文句なく「うまい」だった。できることなら、ほかの料理も食べたいところだったが、とても食べきれないだろう。ホテルでイブニングカクテルとカナッペをいただいてきたので、僕らにはこの2品でも十分すぎるほどの量だった。

満席に近い店内のテーブルの間を縫うようにウェイターたちが料理を運んでいく。そのウェイターたちの中にひとり老ウェイターがいて、シンハビールを注いでくれる。彼は少し足取りがおぼつかく見える。おそらく90歳ぐらいになるのではないだろうか。しかし、ビールを注いでくれるタイミングがなんとも素晴らしく、そのサービスには惚れ惚れしたのだった。

バンコクにはこの時まで10数回滞在したが、その中でもこの店の料理のうまさではトップクラスだ。今度は昼食を抜いて食べに行きたい。

店内は満席に近い。


ガイヤーン。少し食べたがまだたっぷりの量。


オースワン。うまい。

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