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ブレスのチキン
私はビーフよりもボークよりもチキンが好きだ。だから「ブレスのチキン」はずいぶん前から頭の中にあった。この日はボーヌからジュネーヴへ向かっていた。高速道路のレストランの味のレベルは日本では期待できないが,フランスはどうだろうという好奇心もあって,マコンを過ぎ,ブレスのサービスエリアでレストランに入り昼食をとることにした。

レストランのたたずまいは日本とはそれほど変わらないが,その雰囲気はかなり違う。簡単に食事をできるコーナーもあるが,きちんとしたレストランもある。私たちはそのレストランの方にした。白いテーブルクロスと制服のウェイター。これはもうサービスエリアの食事というより,レストランの食事そのものだ。
とにかく「ブレスのチキン」ということしか頭になかったので,それを中心にメニューを組み立てて注文した。ブレスのチキンはフリカッセだった。そのおいしさは予想を超えていて,さすがフランスと思わないわけにはいかなかった。高速道路のレストランでこれほどの味に出合えるとは思わなかった。日本でもおいしいチキンに出合うことがあるが,ブレスのチキンはやっぱり今までに食べたチキンとは比べものにならないおいしさだった。口に運んでかみしめたときの味わいは言葉にならない。

味の差などは紙一重ほどのものかもしれないが,その紙一重の差の大きさに驚いた。月並みな表現になるが,世界はうまい。

ブレスのサービスエリアに入る。

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