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アメリアのクレイフィッシュ
ヴェネツィア・メストレのホテルにチェックインして,食事に出かけた。この日のお目当てはレストラン・ダル・アメリア(Dall Amelia)。ミシュラン1つ星のレストランなので,楽しみだった。

7時半に到着すると,開店は8時だということでまだ閉まっていた。そこで,ウェイティングバーでワインを飲みながら待つことにした。ウェイティングバーといってもイタリアのバールそのものといった雰囲気で,その日の仕事を終えたラフな格好の男たちで,にぎわっていた。これでもミシュラン1つ星かと心配になるような雰囲気だった。

レストランが開店し,中に通されて驚いた。クラシカルなホテルのレストランのようなたたたずまいで,庭に面してテーブルの間隔は広く,広い室内はゆったりとした落ち着きがあった。

メートルドテルが「マーケットプライスですが」とことわってクレイフィッシュを勧めてくれた。私はロブスターやクレイフィッシュには目がない。それを注文すると,彼は厨房から大きなクレイフィッシュを皿に載せてやって来て,「これです」と確認を求めるように目の前に示してくれた。はさみはきちんと白い紙で巻かれていた。

このクレイフィッシュは,さすがミシュランの星を獲得し

ているだけあって,おいしかった。アメリカのメイン州のロブスターにも負けない味だった。メストレは海に近いだけあって,このほかにいただいたスパイダークラブもアドリア海の魚のフライもよかった。ズッキーニの花のフライは初めての味で,歯ごたえが軽く,いい味だった。私は星を増やしてあげてもいいように思ったが,ミシュランの評価ではウェイティングバーの雑然とした雰囲気がマイナスだったのかもしれない。

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