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恥ずかしい,そして痛い | |
「全部脱いでください。」 「えっ,これもですか?」 「イエス」 アングイラのキュイジナートに滞在していたある日スパに出かけた。スポーツマッサージやスウェーデンマッサージなどのメニューがあり,私はスウェーデンマッサージを選んだ。マッサージは上のような会話から始まった。 セラピストは白人の若い女性だった。それまでに経験したタイ式マッサージなどでは全部脱ぐということがなかったので,この時は恥ずかしい気がした。が,仕方がない。これがおおらかなカリブ式あるいはスウェーデン式なのかもしれないと覚悟を決めた。彼女は私の様子を見ないふりをしていた。 マッサージの台にうつ伏せになると,彼女がタオルを掛けてくれたので,安心した。しかしなんとなく心細い気分で落ち着かない。仰向けになるときはどうするのだろうなどと考えないわけにはいかなかった。しかし彼女はさりげなく隠すようにタオルを広げてくれ,私は体の向きを入れ替えた。よかった。 ストロングではなくミディアムでと頼んだのだが,オイルのようなものを塗ってマッサージをする彼女の力は強く,マッサージが進むに従ってあちこち体が |
![]() これからSPAだ。 |
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痛み出した。60分のコースが終わると,筋肉や筋がひどい痛みで,部屋までよぼよぼと歩いて帰るしかなかった。Mが大満足の様子で戻ってきたのが不思議でならない。翌日もこの痛みは消えなかった。やめておけばよかった。 もう二度とスウェーデン式マッサージには行かないだろう。恥ずかしいし,痛い。 |