contents

トップページ
ヨーロッパ速度無制限
貿易風に吹かれて
アジアの優雅な日々
トラベルはトラブル
世界はうまい
ホテルいろいろ
やっぱりNY
思い出に残る街
今日も大空へ
旅のアラカルト
旅のおみやげ
ケンピンスキーホテルのカウントダウン
バンコク。いいホテルではニューイヤーイヴにはカウントダウンのパーティーが開催される。逆に言えば、僕たちにとっていいホテルとはカウントダウンのパーティーがあるホテルと言えるだろう。

あちこちのホテルのカウントダウンパーティーを経験したが、このホテルは初めてでそれがこのホテルに滞在する間の楽しみのひとつだった。コンシェルジュにたずねると、ドレスコードはカジュアルエレガンスということだった。特にスーツやネクタイなどは要求されていなかったので、ポロシャツ姿で出かけた。大晦日にポロシャツ姿など、日本では考えられない。

さて、広い芝生の中にアウトドアのテーブル席がセットされていて、僕たちにはそのなかでもとてもいい席が用意してあった。ディナーはバッフェ方式だが、どういうわけか僕たちに対するサービスはほかのテーブルに比べるととてもよく、わざわざテーブルの脇でテンダーロインステーキを焼いてくれたりした。フォアグラのパテもとても美味しかった。最後はラムで締めくくりたかったが、そこまでいく前に満腹になってしまった。

回りを見渡すと中国人と思える客が多かった。中にはTシャツと短パン姿のおよそ場違いな服装の「豪州の田舎者」と思える客もいて、あたりのムードをぶち壊していた。このホテルは欧州では格式が高いホテルとして有名だが、まだオープンして日が浅いためそのスタイルが確立されていないように見えた。

ホテルの壁面にはプロジェクタから時刻が投影されていて、刻々と時を刻んでいく。7時半から食事をはじめたので、10時過ぎには食べ終わってしまったが、いい席だったので0:00の瞬間を待つために居座ることにしてワインなどを飲み続けた。

10、9、8・・・と全員でカウントダウンが始まり、0:00になった。サイアムスクエアの方角で花火が上がった。こうして2011年が始まった。しかし、壁面を見ると0:00のままで、時刻が変わらない。時は過ぎていっているはずなのに止まったままだった。この演出には疑問が残ったのだった。

0:00になった!


花火の音と歓声とがこだました。

前ページへ>