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ディナークルーズ
バンコク。シャングリラホテルに滞在していたある日、ディナークルーズに出かけた。19:30、シャングリラのピアからボートは出発。ゆったりしたスピードでチャオプラヤ川を静かに滑らかに遡る。ほとんど揺れはない。船内と甲板とにテーブル席があって、僕たちは甲板のいい席だった。

この夜の乗客は中国人と日本人の団体客が多いように見えた。食事はバイキング方式で、船内の中央部に料理が並んでいる。出港するやいなや中国人の団体客は我れ先にといった感じで料理のまわりに群がった。夜のチャオプラヤ川の風景を楽しむというよりも、まずは食事といった感じであった。まあ、食べることは旅の楽しみの中でも大きなウェイトを占めるから、それもいいだろう。よく見れば、日本人団体客も料理に群がっていた。決して、日本人も中国人たちに負けてはいなかった。料理を前に日中のバトルが展開されているようだった。

僕らはゆったりと食事をすることにした。とりあえずシンハビールをもらい、次にコート・デュ・ローヌをいただいて人々の群れが少なくなった頃を見計らって料理をもらいに行った。料理を食べていると、ワット・アルンが左手に姿を現した。昼に来たことはあったが、ライトアップされた夜のワット・アルンはとても麗々しい感じであった。

出発して約1時間、ワット・アルンの先でボートはUターンした。その頃には中国人と日本人のバトルはすっかり収まっていた。彼らはすでにデザートまで食べ終わって、この後クルーズの後半は全く手持ち無沙汰の様子であった。僕らはゆったりと食事を続けた。最後のデザートまでいただくと、ボートはシャングリラのピアへ到着したのだった。優雅な2時間ではあったが、日中のバトルも気になるディナークルーズであった。

乗船前。どんな食事か楽しみ。


食事と風景に満足。

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