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チャオプラヤ川のクルーズ
ある年、,オリエンタルホテルに滞在したときはチャオプラヤ川のクルーズが運行されていた。朝,オリエンタルホテルをバスで出発し,途中寺院や宮殿などを見学してアユタヤからチャオプラヤ川を下り,ホテルに戻るというコースだった。

アユタヤの先にあるチャオプラヤ川の船着き場には,オリエンタルホテルの「オリエンタルクイーン2世号」が待っていて,それに乗り込んで出航すると船室でバイキング式の昼食が始まった。タイ料理のおいしさを味わっただけでなく,乗り物の中での食事に心が弾んだ。飛行機の場合は座席での食事で味気ないが,列車や船の食事はテーブルに座って食べるので,きちんと食事をしたという満足感がある。テーブルが並ぶこの船室の中はレストランそのものだったし,この船はチャオプラヤ川を航行する船の中でもひときわ優雅な姿が群れを抜いていた。

チャオプラヤ川はいつも泥で茶色に濁っている。大きな水草などもたくさん流れている。この川はきれいではないのであまり好きではないという知人もいるが,私はこの川が好きだ。この川は豊かな自然の肥沃な土地を流れる大河というイメージそのままの感じで,流れを見ているとゆったりした心地になるからだ。

このような優雅な船でゆったりした心地を味わった経験は,日本ではまだない。このような優雅な日々が用意されていることが,私の場合,何度もタイへ往復を繰り返している理由のひとつなのかもしれない。

(注)その後再びオリエンタルホテルに滞在した時はこのクルーズはなくなっていた。チャオプラヤ川に沈んだという情報もあるが、はっきりしない。

オリエンタルクイーン2世号に乗り込む。

いろいろな船と行き交う。

バンコク市街が見えてきた。

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