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ラチャ島へ,高速ボートの旅
プーケットの空港に降り立つと,これから向かうホテルの迎えの車が待っていた。このようなホテルの送迎の車は決まったようにどこでもメルセデスで,運転手は冷たいおしぼりとミネラルウォーターを用意している。タイでは日本車が非常に多いが,このような場合,日本車ではなく必ずメルセデスでなければならないというのが,どうも世界標準のようだ。

その車で約45分,プーケット島南端の港にあるこのホテルの専用ラウンジへ到着。ウェルカムドリンクをいただいた後,ホテルの高速ボートに乗り換えてラチャ島へ向かう。

はるか沖合にかすんで見えるラチャ島までは17kmの距離。高速ボートは30分で着くから,時速約34kmのスピードということになる。バタバタと海面をたたきつけるようにして進むこの高速ボートの乗り心地は,見た目には快適に見えるが,よくなかった。海は荒れていて,うねりが大きく,上下左右に激しく揺れるボートにしがみつくようにして到着した。床に置いたカバンのノートパソコンが激しい振動のため故障するのではないかと心配になった。

島の桟橋はポリタンクのようなものをつなぎ合わせて,海に浮かんでいた。波の動きに合わせて浮いたり沈んだり,右に揺れたり左に揺れたりして足下がおぼつかない。とてもヒールのある靴では歩けない。「キャー,キャー」と叫んで,Mは途中から裸足になり,這いつくばるようにして上陸した。

もっと海が荒れている日は,ボートは欠航になるという。予定通り到着することができたのは幸いだった。ライフベストを着用していたとはいえ,手に汗を握る船旅だった。

海に浮かぶこの桟橋は,波が来ると大きく揺れる。


島を去る。高速ボートは見る見るうちに島から遠ざかった。

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