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イタリアに吸い寄せられる。
イタリアと国境を接している国は、フランス、スイス、オーストリア、スロベニア、この4カ国だ。思い返してみると、これらのどの国からも車でイタリアに入国したことがある。特に多いのはフランスとオーストリアからの入国だ。まるで、強力な磁力に吸い寄せられるように。

また、イタリアに行こうと思う。しかしなぜイタリアなのだろう。そこで考え及ぶのは、イタリアには「窮屈さ」がないということかもしれないと思う。日本はもちろん、アメリカでもヨーロッパのイタリア以外の国でも、さらに混沌としている感じがするアジアでさえも、どこかしら、なんらかの「窮屈さ」があると私はいつも感じる。

これは一例に過ぎないが、高速道路でイタリアに入り、サービスエリアでスナックバーに入ったりすると、テーブルにも床の上にも食べ散らかした紙ナプキンなどが散乱していて、汚いと思うよりもイタリアに入ったということを実感するのだ。北欧やイギリス・ドイツでは考えられらない風景だが、いつも私はイタリアに来たと実感する。街にはとびきり現代的なデザインのものがあるかと思えば、ローマ時代の遺跡も残り、おしゃれなレストランがあると思えば、全く野暮な食堂があったりするのもイタリアだし、ジプシーに襲われたり、トラブルの経験が多いのもイタリアだ。しかし、この国は好きだ。

イタリアが好きな理由は、ハプニングが常に私を待ち受けているからかもしれない。イタリアでは何が起こるかわからない。

地中海沿いにマントンからイタリアへ入国。このときEUの星の数はまだ12だった

長いモンブラントンネルを抜けたイタリア側。この日はめずらしく曇り空だった。

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