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ひもじい夜 | |
パッケージツアーの場合はこんなことはないのだろうが、すべて自分たちで計画して出かける個人旅行の場合、予期せぬ出来事に出合うことが少なくない。外国での食事は旅の楽しみのひとつだが、時には夕食を食べることができずひもじい夜を過ごしたことが何度もある。 その1。フライトが遅れてマイアミに到着したのは深夜だった。幸い、エアポートインターナショナルホテルを予約していたので、その日の宿に困ることはなかったのだが、レストランは閉まっていた。ルームサービスなどはなく、仕方がなくホテルの小さなバーに出かけた。食べられるものといえばポップコーンだけ。大量にバターを使ったポップコーンとビールは空腹を和らげてはくれたが、とても食事をしたという感じにはならなかった。 その2。クリスマスの夜のプラハ。街歩きの後、ホテル・ヤルタに戻るとベッドの上にお菓子が並んでいる大きなトレーが置いてあった。クリスマスなのでサービスなのかもしれないとは思ったが、そろそろ夕食の時間だった。ところが、一流のホテルなのに、レストランはクリスマスで営業していないという。ルームサービスもない。フロントで食事ができるレストランをたずねると、どこも営業していないだろうと言う。パレスホテルのレストランなら営業しているかもしれないと電話をしてくれたが、予約で満席とのことだった。仕方なく、部屋のお菓子をボリボリと食べて寝るしかなかった。甘いものは苦手なので、このお菓子は胃にもたれた。 その3。ポルトガルのアヴェイロ。この時もクリスマス |
![]() だった。中級のホテルで宿泊客は私たちだけの様子だった。ホテルのレストランは営業していないので、レストランを紹介しほしいとフロントで頼むと、彼はすぐ笑顔から困惑した表情に変わった。それでもあちこち電話してみてくれたのだが、やっぱりだめだった。ファストフード店ぐらいは開いているだろうと街へ出たが、食べられるところはどこにも見あたらなかった。仕方なく部屋に戻り、持っていたオールド・パーとイカチーズで夕食の代わりにするしかなかった。空腹時に飲むスコッチは腹に染み渡った。 このほかにも,まだまだひもじい思いをした夜がある。こんなつらい夜はない。そこである時から「食べられるときに食べておけ」ということが私たちの海外旅行の際の鉄則となったのだった。 |