contents

トップページ
ヨーロッパ速度無制限
貿易風に吹かれて
アジアの優雅な日々
トラベルはトラブル
世界はうまい
ホテルいろいろ
やっぱりNY
思い出に残る街
今日も大空へ
旅のアラカルト
旅のおみやげ
赤ちゃんを抱いた花嫁
ポルトガル。ヴィゼウの街では2泊したので、間の1日はゆっくり街を歩いた。ヴィゼウはポルトガル中部にあり、人口約10万人の街だが、日本の10万人の都市よりはるかにスケールが大きい。日本だと30万人ぐらいの都市のように思える。この印象の差はなぜだろう。

ホテルで街の地図をもらって出かけた。中心部にはカテドラルと教会。これはヨーロッパではごく一般的な街のたたずまいなのだが、見ごたえのある2つの建物だった。この中のカテドラルの中からは女性の歌声がかすかに聞こえてきた。中に入ってみると、結婚式が行われている様子で、遠く薄暗い祭壇の付近に神父と花嫁・花婿の姿が見えた。そのそばで女性たちが歌っていたのだった。外で待っていればこの花嫁を見ることができるかもしれない(花婿は見なくてもいい)。そこで外で待つことにした。外には大勢の人々が新郎新婦が出てくるのを待っていた。

やがて、新郎・新婦がカテドラルから姿を現した。驚いたことに、新婦は赤ちゃんを抱いていた。このような花嫁の姿を見るのは初めてだったが、待ち構えていた親族や友人などは別に驚く様子でもなく、むしろ微笑ましいといった感じで祝福の言葉を浴びせるのだった。

赤ちゃんを抱いた花嫁の姿を見たのは初めてだった。確かに、その場の雰囲気のとおり、とても微笑ましい光景と思えたのであった。おめでとう、そして2人の人生に乾杯! いや、3人だった。

賛美歌。美しい響き。


おめでとう。

前ページへ>