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機長のサービス | |
フライトの回数を重ねていくと機長のサービスを経験することがある。 あるとき、ニューヨークからロサンゼルスに行く便はグランド・キャニオンの上空を通った。すべの便が同じコースを飛ぶのかどうかは知らないが、この時の機長は「右下にグランド・キャニオンが見えます」とアナウンスした後、窓際の客だけでなく中央部の乗客にも見えるように大きく右旋回した。私たちは左の窓側の座席だったので右の窓のほうを見たのだが、グランド・キャニオンは見えなかった。そこで最後部まで行ってギャレーの脇の窓から見下ろすと、台地に深く刻まれた赤い渓谷を見下ろすことができた。ジェット機でもその上空を通過するのにかなり時間がかかったから、空の上からでもその壮大さを十分に知ることになった。 クロアチアのザグレブからミラノへ行く便では、機長が「右下にヴェネツィアが見えます」とアナウンスして、右旋回した。機内の乗客はいっせいに右の窓側へ動いて、ヴェネツィアを見下ろしていた。こんなにみんなで右側に動いても飛行には差し支えがないのだろうかと少し心配になったが、影響はない様子だった。残念なことに私たちは左の窓側の座席だったので、中央の列を越えて右側に移動することはできず、諦めた。 成田からバンコクへ向かうタイ航空の便は富士山の付近にさしかかった際、機長が「右下に富士山が見えます」とアナウンスして、大きく右旋回した。残念なことに私たちは左の窓側の座席だったので見ることができなかった。 このように、機長のサービスはなぜかいつも右旋回で、しかもその時の私たちの座席はきまって左の窓側なのだ。すべての機長がこのようなサービスをするわけではないだ |
![]() この飛行機にも機長のサービスがあるかな? ろうし、たとえ昼間のフライトでも、いつも晴れていて地上を見下ろすことができるとはかぎらない。機長のサービスを楽しむには、運のよさというものがありそうな気がしてならない。最近は予約時に座席を指定できるようになったので、なるべく右側の座席を選ぶようにしている。今度こそ機長のサービスを楽しむことができますように。 |