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マルペンサ空港にて |
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ミラノ,マルペンサ空港。ターミナルの中はAとBの2つのエリアに分かれている。AはEU内での移動,BはEUの外への出国と大きく区分されている。私たちはコペンハーゲンに向かうので,Aのロビーでボーディングまでの時間をつぶしていた。ロビーで人々を観察していると,アジア系の人は少なく,圧倒的にヨーロッパやアフリカ系の人が多いように見えた。 iPodでブラームスの「弦楽六重奏曲第一番」を聴いていると,音楽からイメージする風景と目の前の風景が重なり合い,さらにイメージが増幅される感じがした。そして「いまヨーロッパにいる」ということを実感したのだった。同時に,日本やアジア,アメリカ |
などの空港では感じることがなかった安らぎのようなものに包まれていることを感じた。 この安らぎとは,単に危害を加えられる心配がないということだけではなく,心底から安心して身をゆだねることができるところにいると感じられる種類の深い安心感のような気がした。もちろん,テロや突然の狂気などが起こらないという保証はどこにもないのだが,社会は理性によって支えらているという認識が人々の間で共有されているようにも思えた。 ブラームスを聴きながら,ロビー内の人々のゆったりした動きを眺めていて,飽きることはなかった。 |
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![]() Aのエリアにはヨーロッパ系の旅客機が並ぶ。 |