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アエロフロート
かつてヨーロッパへ行くときは何度かアエロフロートに乗ったことがあった。そのころの機種はイリューシュンM62で,気流の悪いところではがたがた揺れた。シベリア上空ではときどきエアポケットに入り,高速のエレベーターよりも速い速度で,まるで吸い込まれるように降下することもしばしばだった。

現在はどうなっているのか知らないが,日本から出発するときは座席が決まっていても,モスクワから先へ乗り継ぐ場合は,どこに座ってもよかった。モスクワから日本へ帰るときも席は自由で,ボーディングゲートではいい席に座るため早い時間から並んで待ったものだった。フランス人が「ガンバリマショウ」とたどたどしい日本語で話しかけてきたりした。
その日に乗り継ぐ便がない場合は,モスクワ空港内のホテルか近郊のホテルで1泊するのだが,このホテル代は無料だった。おばさんスチュワーデスは無愛想な人が多かったが,食事にはキャビアが出たこともあった。

最近のハイテクで装備されたボーイングやエアバスはエアポケットに落ち込むこともほとんどなく快適だ。もう10年以上もアエロフロートには乗っていない。しかし,かつてのアエロフロートの旅は忘れられない。不満などはなにひとつなく楽しかった。

4発のジェットエンジンは機体の最後部に搭載していてスタイルが美しかった。懐かしいエアラインだ。

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