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客室乗務員でなくてよかった。
東南アジアから成田へ向かう便には、深夜に現地を出発して早朝に成田に着く便も多い。私はいつもは現地を早朝か午前に出発して、成田に午後か夕方に到着する便を利用するのだが、この旅では、初めて深夜の便に乗った。深夜に出発する場合、食事はどうなるのだろうという興味があった。

バンコクのスワンナプーム空港を予定では23:10に出発するフライトだったが、乗り継いでくる客を待っていたようで予定よりかなり遅れ、出発したのは23:50だった。普通なら、離陸後1時間半ぐらいたったころに飲み物のサービスがあり、その後で食事となるが、このフライトの場合は1時間もたたないうちにパウンドケーキとジュースなどのサービスが始まった。興味があった深夜の食事は、これだけだった。ビールなどもあったが、早く眠りたかったので遠慮した。

タイの時間で朝の4時頃、たぶん台湾付近の上空あたりだと思うのだが、機内が明るくなり、食事のサービスが始まった。オムレツやフルーツなどの比較的軽めの食事だった。外は夜が明けようとしていた。眠りから起こされたばかりなので食欲はなく、ほとんど食事には手を付けなかったが、あたりを見回すと、早朝にもかかわらず旺盛な食欲の人々が多いのに驚いた。

出発直後の軽い食事からまだ3時間しか過ぎていな

深夜のスワンナプーム空港を出発。
い。中途半端な眠りで不機嫌な私とは違って、スチュワーデスたちはにこやかな表情だった。彼女たちは眠らずに起きていたのだろうか。スチュワーデスといえば、華やかな職場のように見えるが、この便のように深夜に働いている姿を見ると、決して楽な仕事ではないことを知った。私は深夜に働きたくはない。客室乗務員でなくてよかった。

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